第1回介護・リハビリロボットに関する意見交換会
9月29日、北与野にある新都心ビジネス交流プラザにて行われた
第1回介護・リハビリロボットに関する意見交換会
に参加させていただきました。
講演では、2025年には団塊の世代が75歳を超え要介護者が一気に増えること、
このため福祉・医療分野のロボット開発・普及促進に国をあげて取り組んでいることや、
ロボット使用によるリスクに対応した保険も開発されていること等が紹介されました。
続いて、現在実用化されているロボットの紹介と装着体験会が行われました。
・自立動作支援ロボットスーツ「HAL」(ダイワハウス工業(株)様)
説明の方が腰に着けている物です。
モーターによる補助で、介護士の腰にかかる負担を軽くすることができます。
・Honda歩行アシスト(本田技研工業(株)様)
疾病のある方の歩行訓練を補助する機器です。
本体のほかにセンサー等を貼り付けることなく、簡単に装着することができます。
・腰補助用マッスルスーツ((株)イノフィス様)
背中部分にある人工筋肉に圧縮空気を送ることで作動し、腰部の動きを補助します。
構造がシンプルなのが特徴です。
・シルエット見守りセンサ(キング通信工業(株)様)
プライバシーに配慮してシルエットに加工された画像で、ご利用者を見守ることができます。
画面上で設定した枠をはみ出ると音でお知らせします。
・コミュニケーションロボット「PALRO」(富士ソフト(株)様)
介護予防のためのレクリエーションが得意なロボットです。
会場では、カラオケのレパートリーから「北酒場」等を歌ってくれていました。
・業務用清掃ロボット「エフロボクリーン」(フィグラ(株)様)
清掃する区画を記憶し、自動的に掃除をしてくれます。
各種センサーにより障害物や人等を認識し、安全に清掃作業を行うことができます。
最後の座談会では、当会悠う湯ホーム施設長もゲストスピーカーとして参加させていただきました。
話し合いで出された意見は
「ご利用者でロボットに頼りたい人はいない(皆自立したい)」
「今働いている人々をできるだけ楽にして、離さないような環境づくりが必要」
「介護職員やご利用者の体に装着するだけでない考え方、バックヤード作業への活用も考えていく方がいい」
「少子高齢化は急流のように来ている。ケータイのようにロボットにも慣れていくべき」
「腰痛を防ぐ機器等はすでにあるので、完璧になるのを待たずどんどん使ってバージョンアップさせていくことが必要ではないか」
等々、非常に様々な切り口があり、ロボットに対しての開発する側と利用する側、また介護される側でのそれぞれ異なる見方もよく分かり、大変有意義な会となりました。
関係者の皆様に、今回のような機会を設けていただいたことに多大なる感謝を申し上げます。