当会で使用している介護ロボットをご紹介します。

「テレコム・フォーラム」誌(公益社団法人 日本電信電話ユーザ協会 様)に当会のロボット・ICT活用事例が紹介されました。
(2023年8月25日)
-社会福祉法人みなの福祉会- 人手不足時代の頼れる救世主 ロボット&ICTによる介護の質向上と職員の負担軽減

「中小企業応援サイト」(リコージャパン株式会社 様)に当会のロボット・ICT活用事例が紹介されました。
(2023年4月19日)
ロボットとICTで職員の負荷を軽減。働きやすくやりがいのある職場を目指す みなの福祉会

介護ロボットとは

施設・在宅における、高齢者の生活支援や介護者の負担軽減のために開発されたロボットです。
ここで言う「ロボット」は、センサー、駆動部、知能・制御部を備えた機器という意味で、「鉄腕アトム」に代表されるような人型ロボットのイメージにとどまらない、幅広い形態の製品が含まれています。

いわゆる「2025年問題」(75歳以上人口や要介護認定者の急増と、それに対する介護人材の不足)の解決策として、国では平成24(2012)年に介護ロボットの重点利用分野(ベッドからの移し替え支援、歩行支援、排泄支援、見守り・コミュニケーション、入浴支援、介護業務支援)を定め、ロボット開発・導入の環境整備を進めています。
また平成28(2016)年には「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定され、介護人材確保の対策のひとつとして介護ロボットの活用促進への取り組みが挙げられたところです。

参考:
WAM-NET 介護ロボット関連情報
厚生労働省 「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂しました

HAL 腰タイプ 介護・自立支援用(サイバーダイン株式会社)

職員の体に装着し、介護時の腰部の負担を軽減するロボットです。
脳から筋肉に送られる電位信号でモーターを動かすので、機械を意識することなく自然に体をサポートしてくれます。
中腰の作業が長く続く、移乗介助やおむつ交換などを中心に腰痛予防効果が期待されています。

悠う湯ホームでは平成29(2017)年度、公益財団法人 埼玉県産業振興公社のご協力のもと、HALを最大限に活用し、その経験を県内の他施設にも波及させる取り組みを行いました。
続く平成30(2018)年度からは、一般社団法人 埼玉県老人福祉施設協議会とサイバーダイン株式会社の共同企画
「日本初!介護ロボットを活用した腰部負荷軽減プロジェクト」
に参加し、プロジェクト参加施設とメーカー・販売店の連携により負担軽減データの収集やロボット活用力の一層の向上に取り組み成果を上げたほか、新たにHALによる高齢者の機能訓練(自立支援)の検証も始めています。

ハル介護支援用
ハル介護支援用

見守りケアシステム M-2(フランスベッド株式会社)

お一人での行動が心配な方を見守るロボットです。
ベッドに内蔵されたセンサーがご利用者の体動を検知し、ナースコールに通知することができます。
適切なタイミングで職員が訪室できるので、ご利用者の転倒事故を未然に防ぐことができます。

見守りケアシステム
見守りケアシステム

リコー みまもりベッドセンサーシステム(リコージャパン株式会社)

お一人での行動が心配な方を見守るロボットです。
ベッドの脚部に設置したセンサーで、ご利用者のベッド上での状態をリアルタイムに知ることができます。
ネットワークカメラとの組み合わせで、訪室前にお部屋の状況を確認することも可能です。

みてるもん(株式会社ヒート)

お一人での行動が心配な方を見守るロボットです。
ご利用者の体温を検知し、移動状況をナースコールで知らせるシンプルな動作で、誤報が少なく職員の負担を減らします。
「みてるもん」単体で音を鳴らすこともできるので、出入口などに置いて徘徊センサーとしても利用可能です。

みてるもん
みてるもん

AIBO(アイボ)ERS-7(ソニー株式会社)

人とコミュニケーションをすることができるロボットです。
ご利用者と共にひとときを過ごし、ひとりで好きなように遊んでいるかと思うとうれしそうに近寄ってきたりと、本物のペットのように行動します。
AMED(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)による実証実験では、コミュニケーション型ロボット全般において、生活の自立度や活発度の改善に一定の効果が得られたことが確認されています。

アイボ
アイボ